虫はなぜ光にむかって飛ぶのか(大人・理科)
こんにちは。
夏になると街灯にむかって飛んでいる虫を多く見かけます。夜に家の網戸が閉まりきっていないと大惨事になります。閉まりきっていても網戸の隙間から入ってきたりして困りますよね。
ところで、なぜ虫はあんなに光を好むのか。大人になって真実を知るまでは、夏になると虫がたくさん発生するので、暑いのが好きで熱を持ってる街灯に突進していると思っていましたが、理由は異なります。
それは、光源を月と勘違いしているためです。虫には「正の走光性」という月や太陽にむかって一定の角度で飛ぶ習性があります。
「飛んで火に入る夏の虫」という諺があるように、本来ものすごく遠くにある月だと勘違いして、すぐ近くの火に自ら突っ込んでいくというわけです。
走光性といっても「漠然とした明るさ」に向かっていくわけではありません。光源が発している「微量の紫外線」を感知しています。したがって、白熱電灯や蛍光灯とは違い、紫外線をほぼ含まないLEDに対して虫はあまり関心を示しません。虫が苦手な方は、家の照明をLEDに変えて対策をしましょう。
今日はここまで。