「重さ」と「質量」の違い(中学・理科)
「重さ」は物体に働く重力(単位はニュートン:N)であるのに対し、「質量」は場所によって変化しない物体そのものの量(単位はグラム:g)であると定義されています。日常会話でよく使われる『重さ』というのは「質量」のことだと分かりますね。
まず、質量の本質は「物体の動かしにくさ」にあります。力で言い換えると「その場にとどまる力」ということができます。宇宙空間であっても、宇宙飛行士がスペースシャトルをぶん投げることができないのは質量の差が大きく異なるためです。
一方、重力の本質は「地球が物体を引っ張る力」にあります。その力の大きさは、物体の質量によって決まります。100kgの質量を持つ物体には1kgの物体にかかる100倍の重力が生じるというわけです。
したがって、動かしにくい物体ほどそれだけ大きな重力がかかり、動かしやすい物体には小さな重力が働くのです。このため空気抵抗を無視すると、質量の異なる物体でも同じ速度で落下します。
まとめ
質量:物体そのものが持つ「絶対的な動かしにくさ」である。
重力:物体の質量に比例して生じる力であり、惑星の持つ質量によって相対的に変化する。
今日はここまで。