色即是空(HSPが勉強をがんばるブログ)

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維管束の道管はなぜ内側にあるのか(中学・理科)

 

こんにちは。

今日は植物のからだの仕組みについて、調べていたことをまとめてみました。

 

茎の内部にある維管束という組織は、「内側」にある水を運搬する道管と「外側」にある栄養分を運搬する師管から構成されています。

 

このような構造になっている理由は大きく分けて2点あります。

 

まず、それぞれの細胞の違いにあります。

道管は「死んだ細胞」によって形成されており、強度を上げ植物の体を支えることに大きく貢献しています。

一方で師菅は「生きた細胞」によるものです。茎が肥大成長していくには、細胞分裂していく必要があるためそれが外側にある方が有利に働きます。

 

次に、「水」を運搬する道管の方が重要な器官だという理由があります。動物と同様、植物にとっても「栄養分」と比べて「水」がない方が死活問題であります。

道管があれば、「養分」として地中から吸い上げることもできる上、「水」は呼吸にはもちろんのこと体温調整等にも必要となります。そこで防御力の高い内側に道管があるというわけです。

 

補足として、「養分」と「栄養分」の違いについて話します。とある教科書出版では、以下のようにを区別しているようです。

○養分…「無機養分」のことであり、無機塩類など,おもに分解者によって作られた土中の成分。

→道管を通って全身に運ばれるもの。

○栄養分…「有機養分」のことであり、光合成生産物や食事によってとりこまれた有機物。

→師管を通って全身に運ばれるもの。

 

ちなみに、茎では維管束でしたが葉では「葉脈」と呼ばれます。「葉脈」では表側が道管であり、裏側が師菅となります。これは維管束がびよーんと葉の先まで続いていると想像したら理解できますね。

 

さいごに、上記のような理屈を考えずに「うちの水道管、そとの栄養師」という有名な語呂合わせが存在するようで、これを抑えて覚えるのもありだと思います。

 

今日はここまで。